呼水槽の役割

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呼水槽の役割

呼水槽の役割

 

消火ポンプはうず巻ポンプであるために起動する時は、羽根車が入っているケーシングの中は水で満たされている必要があります。起動するたびに呼び水を入れるわけにはいかないので、呼水槽を設けケーシングの中を満水にするのです。(そのために水源が床下にある吸い上げ方式には、吸込管の先端にはフート弁が必要なのです。)

 

呼水装置の構成

(1) 呼水槽
(2) 溢水用排水管
(3) 排水管(止水弁も含む)
(4) 呼水管(逆止弁及び止水弁を含む)
(5) 減水警報装置の発信部
(6) 呼水槽へ水を自動的に補給するための装置

 

呼水槽の材質

呼水槽の材料は鋼板とし、腐食するおそれがある場合は有効な防食処理を施したものであること。ただし、火災等の災害による被害を受けるおそれのない箇所に設ける場合は合成樹脂製とすることができます。

 

消火設備における呼水槽は勿論消火栓専用のものであり、加圧送水装置(消火ポンプ)を有効に作動させるものであり常時充水させるものであることはご承知でしょう。
「消防法施行規則の一部を改正する省令」(平成9年自治省令第19号。)が平成9年3月31日に公布され、又、最新の改正省令では、(総務省令第43号)が平成13年3月29日に公布される等、一部の内容が新たに基準化されている。それによって呼水槽の規定も変わってきた。一番大きく変わったのが有効水量です。基準としては 100g 以上であるが、フート弁の呼び径が 150 以下の場合は、50g以上とすることができます。

 

(a)給水・減水警報装置等
呼水槽へ水を自動的に補給するための装置(ボールタップ等)と呼水槽の貯水量が 1/2に減水するまでに発信することのできる減水警報装置(レベルスイッチ・フロートスイッチ等)を設けなければならない。

 

(b)配管系統
補給水管以外に溢水用排水管、排水管を設ける他、ポンプの水温上昇防止用逃がし配管を設けなければならない。

 

(c)水位計
その他、外部からも目視出来るように水位計がついている。

 

この呼水槽は勿論、消火ポンプでも説明しましたように、水源が呼水装置の役割を果たす場合は必要ありません。

 

 

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