空調設備・冷暖房設備

空調設備・冷暖房設備記事一覧

外気冷房

外気冷房とは、冷房を行う際に外気温度あるいはエンタルピーが室内の温度よりも低い場合は、外気を積極的に取り入れて行うことをいいます。一般的に外気冷房が可能な期間は4〜6月と9〜11月の6ヶ月になります。この際、熱源機器は運転せず、ファンの運転だけで冷房運転を行いますので省エネにも役に立ちます。一般に、...

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空調の簡易的な負荷計算方法

簡易的な負荷計算方法としては、空調機を設置する場所のu数を調べます。そしてuにu当たりの負荷を選定して乗算します。【u当たりの負荷値】オフィス・・・150〜250kcal喫茶店・・・200〜300kcal焼肉店、中華料理店・・・500〜800kal計算例オフィスの場合、20坪=66uに対してu当たり...

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デフロスト運転

デフロストとは除霜のことです。ヒートポンプエアコンは暖房時に室外機が冷房運転しているようなものなので、その為外気温が低く、湿度が高めの場合に室外機熱交換器が霜付きを起こします。屋外機に霜付を起こすと運転能力が低下してしまうので排除する為にデフロスト運転を行います。この時、屋内機では一時的(10分くら...

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インテリアゾーン

インテリアゾーンとは、建築物内部で外壁からの熱的影響を受けない区域のことで、建築物内部のペリメーターゾーンを除いた部分になります。インテリアゾーンは、外壁から3m〜6m以上はなれた内側で、暖房負荷が少なく冬でも暖房の立ち上がり時以外は冷房になる場合があります。この冷房負荷の主は照明器具、人体、OA機...

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ペリメーターゾーン

ペリメーターゾーンとは、建築物内部の空調域で、外壁からの熱的影響を受ける区域のことです。一般的に外壁から3〜6m程度です。ガラス窓などが配置されていることが多いため日射しや外気温の影響を受けて室内温度が変化しやすく、空調負荷が大きな場所になります。また、レイアウト時に人が座らないように配慮する必要が...

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手計算による最大負荷計算法

手計算による最大負荷計算法とは、昭和47年に空気調和・衛生工学会の空調設備基準委員会第2小委員会負荷計算法分科会により発表されました。同計算法は、同時に発表された「動的熱負荷計算法」と、同一の計算原理に立脚して組立てられたものであり、非定常計算の手法を手計算に取り入れた計算法で、その合理性と計算精度...

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設計用最大熱負荷計算法

空気調和・衛生工学会では、平成元年に「設計用最大熱負荷計算法」を発表していますが、同計算法は、その「序文」にも記述している如く、定常計算の手法であり、また、その本文中「1.概要,1.1背景」に記述している如く、「設計の初期の段階に、略算でよいから手早く結果を得るため・・・」に開発された計算法であり、...

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冷房負荷

冷房負荷とは、一定の温湿度条件を保つために冷房時に取り除かなければいけない熱量のことをいいます。冷房負荷は、室内外の温度差によって侵入してくる熱や、太陽の輻射熱、室内の人体や機械から発生する熱、すきま風による熱、換気ための取り入れ外気の負荷などがあります。以上の熱負荷については、室内温度を上昇させる...

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暖房負荷

暖房負荷とは冷房負荷とは逆で、暖房時に必要な熱量のことをいいます。暖房負荷は、室内温度を低下させるマイナスの負荷を示します。温度差による伝導熱やすきま風、取り入れ外気による負荷は、冷房負荷とは方向が逆になり、損失負荷として扱います。一方太陽の輻射熱、室内発生熱はプラスの負荷として暖房時には安全方向に...

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湿り空気線図

湿り空気線図といえば、主に「湿り空気h-x線図」の事を指すのが一般的になっている。空気の状態や熱的変化知るのために、主に用いられる。湿り空気線図は線図上に、乾球/湿球温度/露点温度、絶対/相対湿度、エンタルピーなどを記入し、その中から2つの値を求めることにより、湿り空気の状態が分かるようにした線図の...

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タスクアンビエント空調

タスク・アンビエント空調とは、タスク域(人が常時いる空間)とアンビエント域(それ以外の空間)の2つに分け、タスク域(人が常時いる空間)を集中して温度制御する事を目的とした空調方式です。全体を均一に空調する方式と比べ、タスク域のみを快適に保つように制御することで、空調負荷及びランニングコストできると考...

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エアハンドリングユニット

エアハンドリングユニット(エアハン)は一般的に空調機と呼ばれていますが、エアコンディショナー(エアコン)も空調機といわれています。エアハンは、空調機の中でも送風機、コイル、フィルタ、加湿を目的に作り上げます。後者のエアコンは空調機すべてを指している事が多いですが、この略称のエアコンは小型のパッケージ...

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エアハン送風量の算定

室1の熱負荷計算結果と設計条件の集計のつづきエアハンから室1を空調するのに必要な送風量Qs〔m3/h〕を決定します。この際、一般に冷房基準で送風量を算出します。冷房負荷は顕熱負荷Qs〔KW〕を用いりますが、吹きだし送風温度と室1吹きだし温度はダクト系からの熱損失がないと考えます。吹きだし温度差は以下...

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エアハンドリングユニットの温水コイルの加熱能力

エアハンドリングユニットの温水コイルの加熱能力の求め方について、例題を用いて説明します。冬期の室外温湿度条件 ・温度 0℃ ・湿度 40%冬期の室内温湿度条件 ・温度 22℃ ・湿度 40%暖房負荷 ・QH=10kW送風量 ・2,500CMH冬期取り入れ外気温湿度を室内外温湿度条件から空気線図上で求...

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室1の熱負荷計算結果と設計条件の集計

室1の熱負荷計算を行った結果、冷暖房負荷の最大値を以下に示します。冷房負荷(顕熱分) : q8=8.33 [kW]冷房負荷(潜熱分) : qL=3.40 [kW]暖房負荷       : qH=10.00 [kW]この時の設計外気温湿度と設計室内温湿度を下記の表に示します。在室人員n人で1人当りの換...

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取込み外気量の決定

エアハン送風量の算定のつづきエアハンは空調を行いながら換気を行いますが、この際必要換気量分を取込み外気量とします。取込み外気量(給気量) = 25n〔m3/h〕               = 25×40                = 1,000〔m3/h〕この場合一人当たりの換気量を25〔...

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全熱交換器を使用した場合の省エネ

取込み外気量の決定のつづき例として効率が80%の全熱交換器を設置した場合、排気温度26℃、湿度50%の室内空気は外気温度32℃、湿度60%を取込んだ時に熱交換され、取込み外気温湿度として27.2℃、53%にすることができます。空気線図で確認する場合はそれぞれの状態を線で結び1:4に分割する点となりま...

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空調機冷房除湿量計算

空調機における冷房除湿量についての計算方法を紹介します。空調機冷房除湿量計算は次の計算式で求められます。W=SG×V×(X1−X2)×K    W :空調機除湿量(kg/kg)    SG:空気密度 (1.2kg/m3)    V :空調機全風量(m3/h)    X1 :コイル入口絶対湿度(kg...

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必要加湿量の計算方法

必要加湿量の計算方法必要加湿量は次式によって求めることができます。 L = K × SG × Q(x1−x2) W = L/η   L : 必要加湿量(kg/h)   W : 噴霧量(kg/h)K : 安全率(= 1.2)     η : 加湿効率SG : 空気...

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デシカント空調

デシカント(Desiccant)とは、乾燥剤または除湿剤の意味になります。つまり、デシカント空調とは乾燥剤を使用し空調を行うシステムです。一般的な冷媒を使用する空調システムとは異なり、除湿剤を用いることによって空気を冷却する必要なく除湿を行えます。また、温度と湿度を別々に制御できるため高温低湿冷房や...

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放熱器の位置

室内を暖房する放熱器の位置は、熱損失量の大きい場所に配置します。放熱器は基本的に外気に面するガラス窓に沿って配置し、窓からの冷気が室内に侵入してくるのを防ぐと暖房効果があがります。

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冷凍機と冷却塔の概算容量の求め方

冷凍機と冷却塔の概算容量の求め方を説明します。冷凍機の概算容量の求め方冷凍機を容量を求めるにあたり、建物全体の冷房負荷を処理できる容量が必要になります。空調の系統がいくつにも分かれている場合、個々の系統の最大負荷時を処理できる能力が必要になります。容量を求める際は、建物全体としての熱負荷が最大となる...

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熱負荷計算

熱負荷計算には、定常熱負荷計算と非定常熱負荷計算の方法があり、主に数値の最大値から機器等の容量を求めたり、年間熱負荷集計からランニングコストを算出するのに用います。定常熱負荷計算設計用室内温湿度、設計用屋外温湿度条件を一定にして計算することで、最大熱負荷を算出して機器等の容量を求める事に用います。非...

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熱負荷計算 1

熱負荷計算では、設計条件の熱整備が必要となります。◇熱整備には次の事項が必要となります。1. 室内外温湿度条件2. 室内発生熱  ・在室人員  ・照明発熱  ・室内設置機器類(コピー機、パソコン等)◇室内温湿度条件(一般的な居室等) 冷房時 26℃ 50% 暖房時 22℃ 50%※省エネの運用につい...

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クリーンルーム

クリーンルームとは、『空気中における浮遊粒状物質が規定されたレベルに管理され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件も管理されている囲まれた空間』とJISに定義されています。◇クリーンルームの種類1.工業用クリーンルーム2.食品用クリーンルーム3.医療用クリーンルーム3.バイオクリーンルーム4....

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空調ゾーニング

空調ゾーニングとは、範囲ごとに空調系統を区分し、その区分ごとに空調方式を定めることをいいます。主に、方位別ゾーニング、使用時間別ゾーニング、空調条件別ゾーニング、負荷傾向別ゾーニングがあり、空調計画においては最も重要になります。◇方位別ゾーニングペリメーターゾーン(外周部)は、日射や外気温の変化など...

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冷却塔の設計

冷却塔には、開放式と密閉式があり、冷熱源機器には必須となります。(圧縮機、吸収式冷凍機には冷却塔が必要です。)◇冷却塔の設計1. 圧縮式冷凍機  冷却塔容量≧1.2×圧縮機冷凍能力2. 吸収式冷凍機  冷却塔容量≧1.35×吸収式冷凍能力※1. 冷却塔では、冷却水がキャリーオーバーで損失するため、循...

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顕熱の求め方

顕熱の求め方顕熱=1.2(kg/m3)×1(kJ/kg・K)×V(m3/h)×ΔT(K)/3600(h/s)

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ガスエンジンヒートポンプ(GHP)

ガスエンジンヒートポンプ(GHP)は、ガスを用いてコンプレッサーを駆動させるため受電容量を抑える事ができます。◇メリットヒートポンプ運転時にエンジン排熱を利用することが出来るため、冬季の能力低下を抑制することが出来ます。◇デメリット屋外機にエンジンが組み込まれているため、EHPに比べ騒音、振動、寸法...

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エアコンのポンプダウン手順

ここでは、エアコンのポンプダウンの手順について説明していきます。尚、冬や長期間使用していない場合については、10分運転、10分停止、してからポンプダウンの手順に入ります。ポンプダウン手順STEP1 ・チャージバルブをサービスポートへ接続。(バルブは「閉」)STEP2 ・チャージバルブとマニホールド(...

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エアコンの取外し方

エアコンの取外し方エアコンの取り外し方の手順について説明します。@屋外機の配管カバーを外す室外機の配管カバーを外すと電源コードの接合部分や配管パイプが見えてきます。Aバルブのキャップを外す。室外機のカバーを外したら六角ナットのバルブキャップが見えます。配管パイプ(銅管)が接合されていない表面が平らな...

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空気比

空気比とはボイラーの燃焼制御で使われる言葉で、燃料が燃焼するときに供給した空気量を、理論空気量で除した値のことをいい、空気過剰係数とも呼ばれます。空気比が過大になると完全燃焼するが廃ガス熱損失が増大し、過小だと不完全燃焼となってしまいます。省エネの観点で見ると、ボイラー燃焼の合理化のため、基準空気比...

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