受水槽・高架水槽の概算容量の求め方

受水槽・高架水槽の概算容量の求め方


受水槽・高架水槽の概算容量の求め方を説明します。


水槽の容量算定の際、水槽の上部にある程度(20〜40cm) の空き容量が必要になります下部についても底まで使用出来ないので、その辺を十分考慮して外径寸法を決定する必要があります。



まずは受水槽の概算容量のもとめ方について説明しましょう。

受水槽容量=人員×1日1人当たりの給水量=1日あたりの給水量

=1日あたりの給水量×(1/4〜1/2)


1日あたりの給水量の1/4〜1/2程度にする意味は、それ以上水を滞留させると雑菌が繁殖して衛生上好ましくないからです。


次に、高架水槽の概算容量のもとめ方について説明しましょう。


高架水槽容量=1日1人当たりの給水量÷1日の平均使用時間×1.5〜2.0


1.5〜2.0という係数も受水槽の計算式同様に衛生上からきています。


ここでもう一つ注意すべきことがあります。

受水槽から高架水槽へ水を揚げるのはポンプを使用しますが、このポンプの発停を制御するときにあまり頻繁に発停が起きないようにすることです。

そのためにポンプの吐出量をあまり大きくしないことがポイントになるかとおもいます。


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