避難誘導設備

避難誘導設備とは、建物内で火災が発生した時に内部に残された人々をいち早く安全に避難させるための設備です。
また、避難器具、避難方向と避難口を示す誘導設備があります。

避難するのに必要な時間を算出し、安全性の確保を確認するための法令が設けられていて、避難安全性能を、全館の場合と階の場合に区分し、計算により確認する事ができます。

避難安全性能

　・全館の場合・・・全館避難安全検証法
　・階の場合・・・階避難安全検証法

避難誘導設備

　・避難器具
　　　避難はしご、緩降機、滑り台、タラップ、救助袋
　・誘導標識
　　　ステッカ貼り
　・誘導灯
　　　避難口誘導灯、通路誘導灯、客席誘導灯
※誘導灯については、電気設備設計の範囲に入れられています。

設置基準

誘導灯には、避難口誘導灯、通路誘導灯（室内設置、廊下設置）があります。
また、誘導灯のサイズは、建築物（防火対象物）によって区分されます。

誘導灯の有効範囲

・避難口A級
　　60m（避難の方向を示すシンボルなし）
　　40m（避難の方向を示すシンボルあり）
・避難口B級
　　30m（避難の方向を示すシンボルなし）
　　20m（避難の方向を示すシンボルあり）
・避難口C級
　　15m（避難の方向を示すシンボルなし）
避難誘導等は屋内から直接地上へ通ずる出入り口に設置し、付室が設けられている場合にあっては、当該付室の出入り口のみでいいとされています。
階段・通路誘導等は、付室が設けられている場合にあっては、当該付室の出入り口のみでいいとされています。
明らかに避難先がわかる場合は設置が免除されます。