二位置動作(オン・オフ動作)
二位置動作(オン・オフ動作)とは、操作量が二つの定まった値のいずれかをとる制御動作になります。
制御量が目標値からはずれると、 操作部を全閉または停止、また逆に全開や始動を行うという最も簡単な制御動作です。
制御量については目標値を上下し、周期的な変動を繰り返します。
この現象をサイクリング(制御量が振動する状態)といい、二位置動作を行なう場合に避ける事のできないものであり、これを緩和するために動作すきま(ディファレンシャル)を取っています。
二位置動作(オン・オフ動作)は、調節器が簡単な構造で価格も安く、保守も容易であるが、サイクリングを起こし精度が良くないといった短所があります。
一般には無駄時間が小さく、応答速度の遅いプロセス、負荷の容量が供給側に比べて大きい場合。
又は、外乱にあまり大きな変動のない場合(湿度制御等)などに適しています。
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