シックハウス対策の基礎知識
中性能フィルター(MEPAフィルター)とは、主として粒径が、5μmより小さい粒子に対して捕集効率が60〜95%程度の粒子捕集率を持つエアフィルターのことをいいます。性能はHEPAフィルターよりもやや劣りますが、それでも花粉の集塵能力には十分優れています。特にHEPAフィルターの前処理フィルターや室内で発生する粉じん除去のために使われることが多いです。
※MEPA<HEPA<ULPAの順に性能が高くなります。
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シックハウス対策の基礎知識
○シックハウスとは?
新築や改築後の住宅などで、住宅を高気密化することや、化学物質を放つ建材や内装材を使用することにより、化学物質による室内空気汚染などがあり、居住者に様々な体調不良が生じていることが数多く報告されています。
これらの症状は多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明の部分も多く、また様々な複合要因が考えられることから、「シックハウス症候群」と呼ばれています。
○シックハウスの原因物質は?
室内空気汚染物質として知られているホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)は、建材や接着剤、家具など身近なものによく利用されている化学物質です。特に、建材や家具などの新しいものほど、室内に多量に放散される頃向があります。
シックハウス症候群は、複数の汚染物質がその他の物理的要因、心理的要因とも結び付き、様々な症状となって現れます。そのため原因物質との因果関係を立証するのは難しい場合が多いと言われています。 どのくらいの濃度で症状があらわれるかは、個人差が非常に大きいため、一概に言えません。
○シックハウスを防ぐには?
シックハウスを防ぐには、住宅内にVOC(揮発性有機化合物)を放出させないことが一番です。そのためには、天然材の建材を多用したり、VOC放出量の少ない建材を使用することが重要です。
VOCの放出量が少ない建材ってどんな建材でしょう。VOCのなかでも、特に大きな問題とされているホルムアルデヒドの場合には、日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)といった公的規格により表示されています。 内装に使われることの多い合板、壁紙やフローリング材、屋根や床の下地材などに使われるパーティクルボード、MDF、また接着剤や塗料などの建材においては、ホルムアルデヒドの放散量によってF☆☆☆☆などと表示されており、F☆☆☆☆が最も少ないものとなっています。ホルムアルデヒド以外のVOCについても放散量が少ない建材を使うようにしましょう。
ただし、それでも住宅内に発生するVOCを完全に防ぐことは困難です。というのも、VOCは建材などからだけではなく、家具や芳香剤、殺虫剤、それにタバコの煙などからも発生します。
そこで、汚れた空気を排出する換気設備が必要となりますが、これからの住宅は省エネルギーのことを考えて気密化 したうえで、住宅内に常に新鮮な空気を呼び込む「計画換気」が重要です。
計画換気とは、住宅内の空気の出入り口を明確にして、住宅内外の温度差や屋外の風に影響されることなく、新鮮な空気を取り込み、汚れた空気を排出することです。換気回数は、1時間あたり0.5回 以上が必要です。
シックハウス問題への対策として、改正建築基準法による規制(ホルムアルデヒドに関する建材の規制、換気設備設置の義務付け、クロルピリホスの使用禁止)が平成15年7月より導入されています。
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