排水負荷計算の手順
排水負荷計算は自然排水の排水管の配管口径を決定するさいに使用されますが、給水装置の水理計算とよくにています。
排水管の排水面は、管の半分以内、或いは最大使用時で管の 2/3以内の流量でなければいけません。
なぜかというと残りの1/3が通気として使用されるからです。
排水負荷計算に使用される器具排水単位(FuD)*(1)というのは器具単位の排水量の単位で28g/min を 1 単位と定めたもので、もともと洗面器を 1 FuD とさだめて基準にしたものです。
それで排水横枝管及び立て管を決定する場合は、個々の排水器具の排水単位の合計した値より排水管の許容最大排水単位表より全体排水量に必要な管径を求めます。
排水管の許容最大排水単位表は通常、「配管の勾配は管径によって決まる」とされていて排水設備工事責任技術者などの講習でもそのような話がでますがこれは最低の勾配であって、勾配によって排水負荷単位は変わります。
何故かというと、勾配によって管内の流水(水など)の流速が変化するからです。
では勾配をきつくすれば、いくらでも流速が上がるかといえばそうでもないです。
汚水配管においては、実際問題としてある勾配以上になると水だけが先に流れて固まりが管内にそのまま残ってしまいます。
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