貯水槽排水時間の計算方法
貯水槽排水時間の計算方法について説明したいと思います。
貯水槽で完全の空になるまでの時間の計算方法を説明します。
補給水がない場合の排水時間の計算方法は、下部の水抜き穴から単位時間当たりどのくらいの水量が排水されるかと言うと、トリチェリの定理より水抜き穴から放出される水の速度は
V=√2gh(m/sec) 【トリチェリの定理より】
になります。
しかしトリチェリの定理は、流出孔での摩擦による損失を考えていないので実際の流出速度はこれよりやや小さくなる。
流出孔から流れる流量(Q)は、
Q=A×V=π/4×D2√2gh (m3/sec)
となります。
しかし、実際は粘性や摩擦抵抗のため流速は小さくなり、水が流れる断面積も流れの慣性により縮流をおこし、流出孔の断面積はより小さくなるので、
実際の流量Qは
Q= C×π/4×D2√2gh (m3/sec)
となります。
C の流量係数は、普通 0.59〜0.68 の値です。
式からも解りますように、Qはh すなわち水面が下がっていけば水量も少なくなります。
また、貯水槽の全容積が同じでも断面積が違えば水量も変わります。
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