給湯量の算定方法
給湯量の算定に当って留意すべき点としましては、次の事項があげられます。
(イ)
湯の温度は一般的に 60゚C とする。それ以上の高温の湯を必要とするときは、管の材料や給湯機器の腐食や、湯の飛散による火傷の防止を考慮する必要が あり、一部高温の湯が必要なときは、その箇所にブースターヒータを設けるのが好ましいです。
(ロ) 中央式給湯方式の場合の給湯量の算定は、洗面用として利用するときは人員を、厨房用として利用するときは器具数を基準として算定します。
また、浴室用を兼ねる場合は、1日の使用状況を考慮して給湯量を算定します。
(ハ) 貯湯式湯沸器の容量は、それを利用する給湯対象人員を基準として算定する。瞬間式湯沸器の容量は、それに接続する給湯栓などの給湯量を基準算定する。
@ 給湯量算定の方法には
(a) 人員による算定
(b) 器具数による算定
がある。一般的な建物では、人員による算定方法による求め方でもよいが、お湯の使用量が一時的に集中するような建物では、器具数による算定方法が望ましいです。
まず先に簡単な人員による算定の仕方から説明しましょう。
(a) 人員による算定方法
1日当り最大給湯量 = 給湯人員 × 1人1日当りの給湯量
Qd(g/d) = N(人) × qd(g/d・人) ――――――― @
1時間当り最大給湯量 = 1日当り最大給湯量 × 1日の使用量に対する必要な1時間当り最大値の割合
Qh(g/h) = Qd(g/d) × Qh ――――― A
として求めることができます。
例えば、 有効面積 28u(延べ面積56u) のアパートだと
Qd(g/d) = 28(u) × 0.16(人/u) × 150(g/d・人) ――――― @
= 672(g/d)
Qh(g/h) = 672(g/d) × ( 1/7 )= 96(g/h)
となる。但し、給湯機の能力を算定するときは、この数字を基にするのではなです。
給湯機の必要能力算定は、別項目で説明します。
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