高調波
高調波とは
日本で使用されている交流には2種類あります。
東日本では東日本では50Hz、西日本では60Hz、このヘルツは周波数と呼ばれるもので一秒間に繰り返される電気の流れる方向が変わる回数のことをいいます。
高調波を考えたとき高調波に対しこの50Hzまたは60Hzのことを基本周波と呼びます。高調波とは基本周波に対して2倍、3倍4倍と整数倍にあたる周波数の電気のことです。本来電力会社から送られてくる電気にはほとんどこれら高調波は含まれていません。
しかし後記するメカニズムにより、高調波が発生します。
この高調波は様々な機器に影響を与え、特に電力用コンデンサ関連設備への影響が大きくなっています。
コンデンサの基本的性質として、周波数が大きいほどインピーダンスが減少し大きな電流が流れます。したがって、高調波が発生するとコンデンサに向かって高調波電流が集まってくることになります。力率改善コンデンサには、多くの場合コンデンサ容量の6%に相当するリアクタンス(コイル)が入っています。これは、高調波が少なかった時代にコンデンサと配電線の共振を防止して、第3、第5高調波を吸収・低減する目的で設置されていました。しかし、高調波が増大した現在では吸収限度を超えてしまうため、過熱、焼損という事故が増大してきているわけです。
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